sun glow ~はてなダイアリーのログ~

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2009年3月28日1部2部/2009年3月29日1部 カゴツルベ@青山劇場

初日観てからの約2週間。長かった〜!チケットの交換を探してたから毎日毎日チケット掲示板等を見るわけですよ。エイトくんのツアーが発表されちゃったから仕方ないけど、気持ちはよーくわかるけど「譲る」を山盛り見るわけです。その度に「なんであたしは東京に住んでないの?><」と。いやぁでも東京に住んでたらあと何回観てたんだろう?それくらいいい舞台でした。
そんなことはさておき。今回は前回理解出来なかったとこを理解しようとか、音楽をちゃんと聞こうとかある程度の心構えの元に観て来たので前回よりは緊張せずに観れたけど、やっぱり会場に入っちゃうとドキドキしてました。今回は章大好きなお友達と一緒だったから心強かったです☆
そんなわけで3公演ごっちゃまぜのネタバレあり自分的メモ。








○音楽

  • 前回全然覚えてないのが不思議っつーか、ねぇ大丈夫?ってくらいすごい印象深い音楽ばっかりでビックリした。笑
  • ほんと初回がいかに章大章大だったのがわかります。
  • 終わったあとずっと振りと共に回りまくってたのが、♪おいでーなんせー よしわーらーにー♪
  • 絹問屋での歌はいろんな意味で印象的。笑
  • ♪ひとつ織ったらふたつ織ってーふたつ織ったらみっつおってー♪
  • 桃山の歌はやっぱりすごかった!声の張りが違う!一幕最後歌うシーンではすあまがフェイク*1を歌ってて、この二人の歌がすごかった!静かな曲なんだけどね。
  • ってのに最後に気づいた…。ほんとにあたしは何を見てたんでしょうか?*2でも気づいてよかった!


○桃山

  • いわゆるありがちな2番手なんだけど、いじわるなっていうか気性の荒いっていうかそういうわかりやすい2番手をとってもわかりやすく演じられててかっこよかった。
  • 姿勢から何からなんかかっこいいんです。


○すあま

  • すあまはいろんなシーンでちょこまかちょこまか居るんですが、1回見ちゃうと目が離せなくなります。
  • 細かく色んな動きしてるからかわいくって!
  • オープニングの朝会みたいなんで唱和*3した後に踊る時は、入ったばっかの設定だからキョロキョロ周りを見てあわせて踊るんですよ。その時も表情とかかわいいし。


○カゴツルベ

  • 前回の感想で一切書いてないのは覚えてなかったから。(…)
  • 次郎左衛門の表情ばっかり見てたんかな。えへっ。
  • カゴツルベが出てきて、怖くて「夢なら覚めてくれ!」と次郎左衛門に対して。「覚めていいのか?顔にアザのある女を知らないお前が吉原に来て八ツ橋と出会い今まで過ごした夢が覚めていいのか?」と問いかけるカゴツルベ。
  • 「覚めていいわけない!」「夢が覚めない為にはどうしたらいい?」「金だ!金が必要だ!」
  • 言葉はニュアンス。こうして次郎左衛門が狂っていったんだね。なんで覚えてないのあたし。
  • お金でしか買えない夢は、所詮それだけのものなのにね。若旦那はもう八ツ橋しか見えてないんだよね。


○殺陣

  • 前回より断然よくなってた!
  • 腕が引っ張られる感じで、やっぱり妖刀に操られてる感じを出したかったのかな。
  • その辺はわかりやすかったです。
  • 岡引達が来て、最後の力を振り絞って的なとこがキレがある感じだからその対比がいいのかな。


○九重と栄之丞のアドリブ

  • このベテラン俳優2人のアドリブが超面白かった!
  • 八ツ橋を訪ねて来た栄之丞を九重が返そうとするシーンがあるんだけどね。ここで九重役の松澤さんが毎回アドリブを!いつからなんだろうか?
  • 28日1部はまぁ普通。栄之丞に凄まれて「何でもないよ」と弱弱しく引いてたかな?
  • 28日2部は、「知ってるんだぜ?おまえトマトが嫌いなんだってな!」
  • 29日1部は、「おまえすし屋に行ったら最初から最後までトロ食べてるんだってな!」
  • 徳馬さん情報満載!笑 これをやるために徳馬さん情報を集めてる松澤さんを想像すると面白くって!笑
  • 29日1部のアドリブはツボにはまって大変だったよ。だって栄之丞に「いいことじゃねーか」って言われて、それもそうだな的に自分でも笑ってるんだもん!笑


○次郎左衛門と治六のアドリブ

  • 治六とお市のイチャイチャシーンが毎回アドリブポイントでした。
  • 28日1部は、「おいちおいちって言い過ぎじゃないか?だんだんおいちーに聞こえてくるではないか」「それは旦那さまの中でだけではないですか」
  • あとは、治六の意識を違うとこに向けさせて見てない間に旦那様も「お市おいでー」って。笑
  • お市も行くそぶりを見せたりなんかしてました。29日1部はかなりノリノリで向かって行っててお市も治六に突っ込まれてました。笑


○次郎左衛門の切ないシーン

  • 「わたしが嘘を真に変えてみせよう!」と刀を振り上げて意気揚々と言って幕が降りるんですけど、このシーン後ろで八ツ橋が栄之丞を膝枕してて仲良くやってるんだよねー。
  • 嘘の世界吉原にずっと翻弄される次郎左衛門が象徴されてる気がしました。しかし切ない。
  • 嘘を重ねてまで文左衛門さんにお金を借りる次郎左衛門。
  • 「お金は用意しよう。しかしおまえさんとの縁はこれまでだ」と言われ、俯いて己の愚かさを恥じているかと思いきや、お金を借りれて八ツ橋を身請け出来ることの方が嬉しくて喜ぶ次郎左衛門。
  • やり切れない感じでした。
  • 千両を持って宴の席へ。次郎左衛門は八ツ橋を身請け出来るとすごく嬉しそうなのに、後ろに控えている治六の表情が。
  • あんなに旦那様が幸せになれるように。いつか八ツ橋を身請けできるように頑張るって言ってた旦那様思いの治六の表情がほんとに悲しそうで。
  • この二人の表情を見比べてると切なすぎでした。
  • 花魁達の「おおまらこまらひやかしまらきませぬように」の合唱はほんとにほんとに悲しかった。挙句に八ツ橋「冷やかし千人客百人!」と唯の客だよとバッサリ。
  • 花魁、そりゃあんまり袖なかろうぜ…
  • 何回観ても切ない。


○八ツ橋の心境

  • 前回見た時に八ツ橋の心境がまったくわからなくて。
  • 一度は身請けをお願いしたのに、バッサリ切り捨てて。なのに最後は八ツ橋はぬしさんの物だよと。
  • どう変わっていったんだろうか全くわかんなくて。でも、28日終わった後に3人で色々話した結果すごくすごく悲しい結論に辿り着きました。悲しいけどそうなんだろうなって。
  • 次郎左衛門に身請けをお願いした時から八ツ橋の気持ちは一貫してて一切ブレがなかったんだろうな。自分を斬らせる為に「身も心もぬしさんの物だよ」と身請けのお願い→「そんな端金で身請けされるなら死んだ方がまし」とバッサリ切った。
  • 愛しい栄之丞が目の前で殺されて、栄之丞のいない世界で生きたくない。そして吉原にも嫌気をさした。でも吉原を抜ける術がそれしかなかったんかな。
  • 「八ツ橋を作ったのはぬしさんだよ」「八ツ橋はぬしさんのものだよ」と栄之丞に言った言葉だけがほんとなんかな。
  • そう考えると次郎左衛門に対しての真の言葉が、「待ってたよ」と「ありがとう」しかないの。「斬りに来てくれるのを待ってたよ」「斬ってくれてありがとう」
  • そうするとほんと最初から最後まで次郎左衛門は浮かばれないんだなぁ。
  • 「先に逝って待っててくれ」ってどういう気持ちだったんだろうか。自害しない*4ってことは本気で言ってたんかな?八ツ橋の元に行こうとしてたんかな?でもそしたらそこでも八ツ橋は栄之丞といるんだよ?
  • こんな悲しすぎる結論に辿り着いたんだけど、違うといいな。
  • これを踏まえた上だったから29日のラストシーンが悲しくて悲しくて仕方なかったです。
  • 終わった後カフェで二人でこの話しをしながら思い出し泣きするくらい。。。


とりあえず追記はこんなもんかな。
元を全然知らずに書いてるんだけど歌舞伎ではどういう話しなんだろうなー。
ちょっと調べてみようと思います。

*1:っていうのんかな?

*2:章大

*3:おおまらこまらひやかしまらきませぬよーに

*4:出来ない