sun glow ~はてなダイアリーのログ~

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2009年3月16日 カゴツルベ@青山劇場

3月16日月曜日。カゴツルベ初日行ってきました。元々は初日に行く予定ではなかったんだけど、友達から「友達が初日のチケットあるらしいけどどう?」と言われて、そんなの考える余地はないだろう!と即決してました。一応月末に行く予定にしてるから遠征費だとかチケット代とか諸々正直キツい部分はあったんよね。でも初日にまっさらな状態で見られるってのはやっぱり魅力的だし何より章ちゃんのレンジャーを読むと早く座長安田章大を見たい!って気持ちになってたので行く事にしました。
青劇行く前にファミクラ寄ったりしたんだけどなんだか落ち着かなくて早々に退散して開場1時間前には会場に着きました。なんかさー、ふわふわしててあたしほんまにカゴツルベ見に行くんやろか?ってあんまり実感がなかったんだけども看板を見て「わぁほんとに始まるんだなぁ」って急に現実に戻った感じ。
去年の夏のツアー終わってから、あたし的に章大熱が下がり気味でして。それはビジュアルに因るところが非常に大きかったんですけどね。髪形だったり体系がちょっとがっしりしてきたとこだったり。髪が長いのがどうにもこうにも好きになれなかったんだけど、きっと地毛で舞台やりたいんやろうなしょうがないなって思ってたんですけど*1、フライヤー見てテンション上がり、会見のWS模様見て更に上がりでふわふわしつつも超楽しみでもあったんです。
5時半くらいに入場列が出来て並んだんだけど1人でいるもんだからずっと緊張状態。笑 周りはツアーの相談で持ちきり。割と早めに並んでたのでグッズもすんなり買え、入場列並ぶ前にトイレ行ったばっかりなのにまたトイレ行ったりして。どんだけ緊張してんの?って感じよねー。笑
席は10列前後の位置でちょい下手寄りだったけどすごく見やすくてよかったです。


とにかくね、章ちゃんがかっこよくてかわいくて輝いていてほんとにほんとに嬉しかった!
まず、髪型が超かっこいいじゃん?ほんであのアザの代わりのタトゥーもキレイ!で、舞台メイクだからくっきりはっきりの目鼻立ちが更にくっきりはっきりで超絶男前なわけですよ。大体章ちゃんに対しては「かわいいーー*><*」って言うことが多いんだけど今回はほんまかっこよかった!
あたしじっと座ってるってのが苦手なので舞台はあんまり得意じゃないんだけど、カゴツルベは全然平気だった。クルックル表情が変わるから一時も目を離せなくて、瞬きすら惜しい。表情をよく見たいから双眼鏡でガン見したり、でもお芝居をちゃんと見たいって思って外したりと結構忙しかったです。笑
あと吉原のお話しだから衣装が綺麗なんだよね。着物ってほとんど着た事ないけど見てるだけでテンション上がる。
お話し自体切ないお話しなんだけど、初回ってこともあったからかな?あたしはお話しに泣くって言うか章ちゃんの頑張りに泣けちゃいました。幕が降りた途端緊張が解けたのか涙が。ほんでカーテンコールでキャストさんが順に出てきて最後に座長が迎えられた時にはもう涙がダーダー。泣いちゃうと見えなくなるしちゃんと最後まで見たかったから泣きたくなかったんだけどねー。あんな誇らしげな章ちゃんあたし初めて見たな。ちっちゃいけど大きく大きく見えたよ!カンパニーの皆さんも暖かかった!2回目のカーテンコールでは西岡さんに声掛けられてちょっと安堵の表情が。それ見て更にダーダー。苦笑 やっぱプレッシャーじゃないけど色々と気張ることもたくさんあったんだろうなって思ったし、でもそれを支えてくれるベテランの俳優さん達をはじめとしたカンパニーの皆さんが居てくれてよかったなぁと思いました。座長とは言えさ、まだまだ経験も少ない章大さんだしね。3回目のカーテンコールでは西岡さんとピースし合ったり客席に手を振ったりしてました。この時の章大さん超−−−−かわいかったんだよ*><* この辺までくるともう泣き笑いになってました。あはっ。
いやーほんとにいい舞台だったなー。まだまだ気になる点?っていうかあたしが理解できてない部分?があるのでこの後の観劇が楽しみです!色々と変わった部分もあるだろうしね。ほんとマルちゃんじゃないけどこれ見ないと勿体無いと思います!「伝説を見逃すな!!!ってあたしも言いたい!担当贔屓かもしれないけどほんとにほんとにいい舞台なんだよー。大阪はちょっと厳しいかもしれないけど東京ならチケットまだあると思うし是非色んな人に見て欲しいなぁと思います。
あたしは今のところ28日両部・29日1部と大阪は18日2部を観る予定。あと4回しっかり観て来ます。大阪は出来れば千秋楽観たいんだけど無理かなぁ・・・。自分は全滅*2してて、全部お友達に救ってもらってるんだから贅沢は言えないよ。でも、出来るとこまで頑張ろう。おー!
こっからはネタバレ含む自分的メモ。順不同。








○衣装

  • 次郎左衛門の衣装は2種類。1幕は会見の時の衣装で、全体的にブルー系。右身衣が唐草模様で左身衣が縦縞。帯止めって言うのんかな?鋲打ちのベルトとかブレスとかちょっとロックテイストっぽい感じで小物があしらわれてました。途中から上に薄手透ける素材の羽織物が。
  • 2幕も同じくブルー系。ちょっと濃い目のブルーって感じ。クロムとかでよくあるユリモチーフ。上半身裸になった時に見えた裏地?下に着てるやつ?が薄紫色でした。
  • 純朴でやさしい若旦那と狂気に向かっていく若旦那とが衣装でも表現されていますね。
  • 治六は緑と茶色で少し地味目。使用人だからかな。でもアーガイル模様でかわいい感じ。
  • みんな着物なんだけど、次郎左衛門と治六は袴姿。
  • 花魁の衣装はやっぱ華やか!八ツ橋の1幕途中の白い打ち掛けと、すあまのピンクの打ち掛けのがかわいいなって思いました。えまちゃんは白が似合ってましたねー。あと小物はやっぱちょっと現代風のアイテムを取り入れてるって感じだった。
  • 栄之丞は遊び人風に着崩してたんだけど、さすがに風格あってそういうのが似合ってましたねー。


○セット

  • そこまで大掛かりなイメージではないんだけど、並べ方で奥行きを出してみたり、2階建てにしてたりですごく観やすかったです。
  • 遊郭であの柵越しに遊女が並んでる図ってのはあんまり表立ってはなかったかなー。


○音楽

  • 今回は音楽までにはあんまり意識が行かなかったよ。とにかく見ることに必死だった。次回ちゃんと聞けたらいいなー。


○オープニング

  • 治六とお市の回想で始まりました。あの日もこんな雪だったなーみたいな。ちょっと悲しい雰囲気。
  • でも次の吉原のシーンで遊女達が踊り唄い一気に華やかに。これよかったね。完全お芝居だけだと思ってたからこんなミュージカル的に歌って踊るシーンがあるとは思わなかったからビックリしたけど、わー!キレイー!すごーい!とか思ってる間に一気にお芝居に引き込まれたもん。
  • ソワソワ落ち着かないお芝居観劇素人のあたしのような人を引き入れるにぴったりな導入シーンでした。


○初々しい2人

  • 初めて吉原に連れてこられて、遊女達の華やかさに子供みたいに見とれてる次郎左衛門と治六がかわいい!
  • 治六は単純に「すごーい!」って感じで見てるんだけど、次郎左衛門は顔のアザを見られて逃げられたりしたので、ちょっと気が引け気味。
  • そういう表情を色々見られて楽しい。


○殺陣

  • 最後、八ツ橋を助けに行くところでバッサバッサ切っていくんだけど。うーん、そこまで「うぉっ!すっげ!かっこいい!!」ではなかったかなぁ。ちょっと合ってないようなとこもあったし。これはやっていくうちにどんどんよくなっていくんだろうなと期待しています。
  • あ、でも色々カゴツルベの感想を読んでたところ、妖刀カゴツルベに操られてる感が出ててそれはそれでよかったみたいな感想を書いている人がいて。そうか。気の優しい若旦那は今まで人を切ったことないだろうし、そういう意味ではいいのかなるほどって思ったりもしました。
  • でもやっぱりどっちかというとザックザク行った方が気迫が感じられると思うので次を楽しみにしてます。


○絹問屋でのシーン

  • 女中達がせっせと働くシーンも歌って踊って・・・でしたね。
  • 治六とお市が旦那様には幸せになってほしいんだ!と語りあってるうちにいちゃいちゃモードに。
  • そんな中帰ってくる旦那様。焦る2人。「なんだ?混ぜてくれるのか?」な旦那様。この言い方が超きゃわゆかった><
  • お市が買い物に出て治六と2人になった時の男の会話もよかったねー。「で、治六はどうだったんだ?」とか「お市には内緒に〜」とか。笑
  • 「旦那様こそどうだったんですか?」に対して恥ずかしそうな次郎左衛門がかわい過ぎた!「聞いて〜*><*」こんな感じ。笑


○次郎左衛門と治六の旅

  • 西に商機があると嗅ぎ付けた若旦那が治六を引き連れて早速旅立つシーン。
  • 佐野*3から大阪までの旅なんだけど、ダンスで旅の様子を表してました。
  • そう!章大が踊ってたよおおおおおおお!!!!
  • そして何よりかざぽんが踊ってたあああああああ!!!!!!!!笑
  • このシーンめっちゃ楽しかった!ちっちゃい2人がさ舞台狭しと踊ってるのがすごいよかった!スピード感もあったしね。
  • しかし移動を表すのが超昭和のコントやった。後ろに「掛川」とか「富士」とか看板?が出てた。笑


○すあま

  • 吉原に売られて来たばっかりのすあま。「嘘を真にする」吉原の中では普通の感覚の子。
  • 吉原に連れて来られてもあっけらかんとしていて吉原でいっちょやったるぞ!なんだけど、吉原の嘘の部分に違和感ある感じもまだあるので、女将さんや旦那さんの悪とのいい対比になってました。
  • 宝塚の出身の方なんでやっぱり一番発声が出来てたねー。腹から声を出すというのはこういうことなんだと。


○コンプレックス

  • 顔のアザがコンプレックスな次郎左衛門。でも卑屈感みたいなのはなかったなー。
  • なんかすべてを受け入れてある意味悟りを開いてるみたいな感じで。
  • 生い立ちを説明する時に「アザがあるから捨てられたんでしょうね・・・」みたいなセリフがあったんやけど、切なかったなぁ。
  • でもそんな顔にアザがある赤ちゃんを拾って、まじめで優しい子に育てた先代の旦那さんもいい人だったんだろうなってのがわかります。
  • 捨てられた時に一緒にそばにあった刀をお守り代わりに持ち歩いている次郎左衛門。
  • その刀で自分の顔を写すとアザが映らない*4から、本当の自分が見える気がすると。ここあたし的に一番切なかった。


○八ツ橋と次郎左衛門

  • 魁道中で八ツ橋に一目惚れ。
  • その後、八ツ橋が自分のとこに来てテンパって逃げてしまう次郎左衛門。
  • 追いかけて来て優しく話しかけてくれる八ツ橋。そりゃ惚れちゃうよねー。
  • アザについても「醜い。でも好きよそのアザ」と言ってくれる。そりゃ一気に落ちちゃうよねー。
  • 八ツ橋の胸に顔をうずめちゃう次郎左衛門がかわいくて萌えた><
  • 接吻はいっそどうどうとやっちゃって欲しかった!えー章ちゃんがキスなんてイヤ><とか全然思わないもん
  • 膝枕とかあたしもしてあげたい!!!!!!!
  • 八ツ橋を身請けしたい*5と速攻女将さんに言う次郎左衛門。
  • ちょっぴり恥じらいながらも意気揚揚と言う感じがかわいかったな。


○八ツ橋と栄之丞

  • 八ツ橋の間夫の栄之丞。昔は腕のたつ浮世絵師だったけど今はただのヒモって感じ。
  • 八ツ橋とは親子ほどの年の差。なんで栄之丞をスキなのか。
  • でも幼い頃から吉原で暮らす八ツ橋に生きていく術を教えてくれたのが栄之丞だったとか。
  • 男として…もあるだろうけどお父さん的にも思ってたのかなー。
  • 今は全く絵を書かない栄之丞に「外の世界を見せて。絵を描いて。」と。
  • 桃山に「八ツ橋が誰かのものになるよ」みたいにそそのかされて、八ツ橋を連れ出そうとする栄之丞。単なる金づる的な感じではなくて栄之丞も八ツ橋をちゃんと愛してるんだね。
  • でも、吉原から出たことがないし…と及び腰な八ツ橋。
  • そうこうしてる内に騒ぎに気づいた店の者に斬られてしまう栄之丞。


○八ツ橋

  • 栄之丞が斬られた後泣き崩れるんだけど、次郎左衛門が来た時には平常心に戻す気丈な八ツ橋。すごいね。。。
  • でもこの後、次郎左衛門に身請けを頼む八ツ橋。吉原に嫌気が差したのかな?それかもう自棄になってって感じなのかな。
  • 次郎左衛門に「お前が好きなのはわしなのか?あの画師じゃないのか?」と問われ「ぬしさんです」と。更に「ぬしさんというのはわしなのか?」みたいに言われて「ぬしさんはぬしさんです!」と断言。
  • あくまでも名前を言わず「ぬしさん」と言う八ツ橋の気持ちはどうだったんだろうか?あたしには「ぬしさんです!」は栄之丞に思っちゃったよ。
  • 嘘の世界で生きてきた八ツ橋。でもこの時は嘘でも「次郎左衛門が好き」とは言いたくなかったのかなぁって。
  • しかし、いざ身請けされるとなると「そんな千両や二千両で身請けされるような安い女じゃない」とバッサリ。
  • 八ツ橋は元来そういう女だったんだなーと思います。でも栄之丞が殺された時一瞬弱気になったんかな?せめてそれが次郎左衛門だったから…ならいいなー。
  • 最後、次郎左衛門に「あちきを斬ればあちきはぬしさんのものだよ」ってのはどういう気持ちで言ったのかなー。


○次郎左衛門

  • 八ツ橋に出会って翻弄されたけど、本当に愛せた人に出逢えたのはよかったのかなぁ。
  • どんどんお金を吸い取られていって。でもそれをちゃんとわかった上で、それでもやっぱり好きだからお金を使う。
  • でも、店の状況を知ってこれじゃダメだと諦めることを決められるくらいにはまだしっかりした部分もあったのに好きな人の言葉に違う決心をしてしまう。
  • あーもう、ほんとに振り回されてるのを見るのが切なかった><
  • なーのーに!!!!
  • いろんなものを捨てて千両用意して、いろんな気持ちを吹っ切って八ツ橋の元に行ったのにそりゃもうバッサリ。
  • 花魁、そりゃあんまり袖なかろうぜ…
  • この後の、失意の中治六との会話がまた切なかったね。治六にはお市と幸せになってもらいたいと。治六に「旦那さまは見届けてくれますよね?」と問われ「もちろんだよ」と答えるんだけど、その言葉がもちろんな感じじゃないんだもん。
  • 治六を先に帰し、八ツ橋を助けに行くと兵庫屋に向う次郎左衛門。
  • 悲しいシーンなのに上半身裸キターーーーーーー!とか思ってすみません。笑
  • 章ちゃん相当厚みのある体になってたよー。
  • お店の人間を斬っていくんだけど、ここは前述の殺陣のところで書いた通りの感想です。
  • 八ツ橋を助けるってのは、最初は連れ出すつもりだったのか最初から斬るつもりだったのかどっちなんだろう。
  • あたしはお話し的に最初から斬るつもりだったんかと思ったけど、見てると斬る決断は後からだったんかなぁって気もする。
  • 「先に行っててくれ」といいながら斬ったんだけど、このセリフも切ない。だって八ツ橋の気持ちは自分にないの知ってるのに。。。
  • 駆け付けた治六に「本当は生きたかった」とか「好きな人と添い遂げたかった」とか語りつつも、自分を斬ってくれと頼む。
  • あのー、多分最後の大きな見せ場なんだと思うけどあたしこの語りがあんまり…だった。切ないし気持ちもわかるんだけど、治六に話しつつ客席側にも語るみたいな感じで。そういうのがちょっと。
  • それは向けられるのではなく感じ取りたいです。
  • カゴツルベはよく斬れるなぁ・・・・。

*1:何様?!笑

*2:何回も言うけどほんと全滅が切な過ぎて。涙

*3:栃木だっけ?

*4:細い刀で左半分だけ映る

*5:てか普通にお嫁さんに貰いたいみたいな感じだったけど